絶景の雲海と御来光~赤岳縦走1泊2日~

かつを

2013年06月26日 23:51

2013/6/22(Sat)~2013/6/23(Sun)

台風一過、史上最高の雲海と御来光を目の当たりにしました♪@赤岳展望荘より


【登山DATA】赤岳(縦走)
行程:
<1日目>美濃戸やまのこ村駐車場→赤岳鉱泉→硫黄岳(2,760m)→横岳(2,829m)→赤岳展望荘(泊)
<2日目>赤岳展望荘→赤岳(2,899m)→中岳(2,700m)→阿弥陀岳(2,805m)→美濃戸やまのこ村駐車場
所要時間:
<1日目>9時間※昼食込。かなり遅い方だと思います。
<2日目>6時間
歩行距離:約20キロ
高低差:約1200メートル

こんなにも早く到達することになろうとは。八ヶ岳最高峰、憧れの地「赤岳」。
はじめての3000メートル級高山に立ち向かうには、無防備すぎる準備と綿密な妄想でもって挑んできました。

事前に「やまのこ村」の駐車場を予約し、早朝3時都内集合→駐車場に予定通り5時半着。
途中、別荘地からこの左方向の林道に入りますが、みなさんおっしゃる通り、車高の低い車はアウトですね。
 

手際よく準備を済ませ5時50分に出発、まもなく登山口です。
今回は、北沢ルート(左)を選択。
 

しばらく林道の砂利道を歩いたのち、涼しげな沢沿いに淡々と登っていきます。
 

北沢ルートはしっかり整備されていて迷う箇所は一切ありません。
 

徐々に沢が赤みがかってきます。鉱泉ですね!
 

2時間程度歩くと、赤岳登山人気の前線基地「赤岳鉱泉」に到着です。
ここで休憩、これからの天気の確認、水の補給を行い、いざ硫黄岳に向かって出発です。
 

今回の道の中ではもっとも単調でしたかね。
この当たりから勾配はきつくなってきます。
眺望の少ない林道をもくもくと登ります。
 

2時間半程度頑張ると尾根道が広がってきて、夏沢峠オーレン小屋方面からの道と合流する場所に到着します。
硫黄岳もあと少し。。。
 

ここからは岩稜帯が時折あって、わくわく心躍ります。
 

硫黄岳山頂と~ちゃ~く。
残念ながらガスまみってますが、台風が直撃しなかっただけ幸いです。
このだだっ広い岩っ原で昼食にします。
 

友人が乾燥パスタからミートソーススパを作ってくれました。
旨すぎる~。のんびりコーヒータイムもとって豪華なランチタイムとなりました。
 

あいにくガスってますが、このようなケルンが点在していて、登山者たちを導いてくれます。
 

大ダルミに建つ硫黄岳山荘。
高山植物のメッカらしいです。裏手に高山植物の散歩道がありましたが、これから自分なりの難所である横岳に向かうため、体力温存。
 

硫黄岳山荘をすぎるといよいよ7つのピークを持つ横岳に突入です。
本格的な岩稜地帯でカニの横バイ、クサリ場、階段などが続きます。
 

家に置いてきた家族の顔が幾度となくちらつきながら、無事横岳山頂到着。
 

主峰奥ノ院を超え、三叉峰あたりで、最悪の雨が!
当然稜線には隠れる場所もなくザックカバー用意し、フードかぶり、慎重に進みます。
 

突然の雨で多少のロスがありつつ、見えてきました、本日の目的地「赤岳展望荘」
残念ながら、赤岳山頂は見えたり見えなかったり。明日に期待です。
 

赤岳展望荘の夕食は何と!バイキングです。
食べ放題でしたが、前日睡眠時間2時間半と疲れと到着ビールでふらふら。あまり食が進みませんでした。
でも缶詰みかんと杏仁豆腐をたらふくおかわりして食べました。
それと、この宿コーヒー&お茶&お湯が無料です。
水が500円と言われ焦りましたが、お湯を入れておけば翌日の飲料水には十分です。
 


そして翌日3時半起床。。。

出ました!!!絶景すぎる!!!
来て良かった!!!いや、生まれてきて良かった!!!

本日目指す赤岳も朝焼けに染まってます。
赤岳の左隣には、富士山!ちゃんと見えてますよ。
それにしても朝晩は6月末でも激寒。ダウン持ってきて良かった。

すっかり睡眠とり、興奮状態で、朝食バイキングはがっつり食べて腹ごしらえ。

6時すぎに出発します。
よく寝たせいか脚の調子も万全。
かなりの急登ですが、順調に歩を進めます。

赤岳北峰に建つ、赤岳頂上山荘。
よくもこんなところに小屋を建てたなぁという場所です。

来た道を振り返ります。
手前、赤岳の肩、中央右に赤岳展望荘、その先の稜線の先が横岳、さらに左に広がる場所が硫黄岳。
昨日こんな天気だったら最高でしたが、こればっかりは。また来ます。

さて、赤岳頂上山荘から岩稜を渡った先に、今回登山の目的地「赤岳」南峰。2899メートル、八ヶ岳最高峰です。

赤岳山頂から文三郎尾根分岐まではクサリ場が続きます。
体力の限界でしたらココを下るのですが、今日は絶好調!
このまま阿弥陀岳方面に向かいます。

目指すは中岳を超え、阿弥陀岳。
赤岳展望荘でお会いした山岳ガイドの方に、阿弥陀は整備されていないから浮石と落石に注意しなよと言われ慎重に登ります。
それにしても最高の天気。

中岳のコルに荷物を置き、水だけぶら下げて阿弥陀岳ピストン開始です。
今回の行程の中でもっともワイルドな登りだったかな。よじ登ります。

中岳のコルに戻ったら、行者小屋方面に一気に下っていきます。
こちらも赤岳登頂の前線基地。色とりどりのテントが目を楽しませます。
ここからは、南沢ルートを美濃戸まで一気に下ります。
北沢と違い、林道と涸れた沢で若干、道が分かりにくいですので、少しだけ迷子に注意。
阿弥陀岳から約3時間かけて、脚が棒になりながらミッション完了。

やまのこ村で、生還した喜びを噛みしめながら、中村屋インドカレーで祝杯!

はじめての3000メートル峰。
当然命の危険はゼロではありませんが、初心者の自分でも楽しく登ることができました。
山小屋が点在していること、退避ルートの存在など、体調に合わせて柔軟にコースを変更することも可能です。

クライマックスは、赤岳展望荘からの雲海と日の出。一生の思い出になります。
そして、硫黄岳から赤岳を結ぶ岩稜地帯の稜線。晴天の日を選べば、絶景の空中散歩が楽しめそうです。
視界が良いと恐怖感が増しそうですが。。。
コマクサ、ヤマツツジ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、ツガザクラなどなど、多彩な高山植物も魅力です。

すっかり八ヶ岳の虜になりました。
いつか家族で再訪することを夢見て。






あなたにおススメの記事
関連記事